前回の記事で生命発祥の起源はシアノバクテリアであり、シアノバクテリアが酸素を生んで生命の基を作ったことを記述しました。
そしてミトコンドリアに至り、そのミトコンドリアが複雑な細胞を持つ私たちを作り出しました。
このミトコンドリアに着目し、癌の解明をしたのが医学博士の安保徹先生でした。
その東北訛りの朴訥と喋るトークは多くの講演会でも好評で、専門家でもない大衆にもわかりやすく心に染み入る言葉は印象的でした。
まずはワールドフォーラムで行われました安保先生の「統合医学を結ぶ」という講演の一部をご覧ください。
がんの謎が解けた!鍵はミトコンドリアにあった!
安保 徹 (あぼ とおる)先生
新潟大学名誉教授/医学博士、世界的な免疫学の権威 学術団体 統合医学医師の会・特別顧問 NPO統合医学健康増進会・特別顧問
人間のエネルギー源は解糖系とミトコンドリア系がある
安保先生のお話の中でもわかりますように、私たちの体のエネルギーを作り出すミトコンドリアの他に解糖系というブドウ糖を分解エネルギーを得る代謝方式があります。
解糖系は主に子供の頃に活発となるエネルギー源です。そして逆にミトコンドリアは中年期から高齢期に使われやすいエネルギー系と先生は言われています。
そして人間はこの2系の代謝経路を使い分けながら、生きているということです。
解糖系の代謝は酸素を使わないで糖分を分解します。瞬発的なエネルギーを作り出しますので、短距離走などの短時間に爆発的なエネルギーを使う運動に適しています。
体が疲れている時に甘いものが欲しくなるのは、解糖系が糖質を求めているからです。
解糖系とは逆に長時間に渡りゆっくり持続的にエネルギーを作るのにはミトコンドリアが活躍します。心臓や肝臓、大脳などが動くエネルギー源はミトコンドリアです。
ミトコンドリアの活動低下が病気を誘発する
癌細胞はこの二種類ある代謝系の解糖系で生きる細胞です。
よって癌細胞というのはまず酸素を嫌います。そして糖質を分解して出来るブドウ糖を好みます。
また癌細胞は32℃から36℃の低体温で増殖し、37度以上の体温には弱いという性質を持っています。
この癌の性質からみて癌をやっつけるには、、、
1.解糖系の代謝を使わない
2.体温を温める
3.ミトコンドリア系代謝を使う
以上の3つを行えば、癌細胞の分裂は止められると言われます。これが安保先生の説です。
そしてそのミトコンドリアを活性させるのはケイ素です。そしてミトコンドリアの大好きな太陽光を浴びる事です。
そして出来るだけ有酸素運動を適度に行い、血中の酸素濃度を高める習慣を身に付けること。
これを日常行っておけば、癌細胞の繁殖はかなり高い確率で防ぐことが出来ると安保先生はずっと言われてました。
まとめ
安保先生が私たちに残してくれた叡智は偉大です。
そのメッセージをしっかり受け止めて、ミトコンドリアを活性させ元気に寿命が来るまで生きましょう。
最後に安保先生の『免疫革命!はじめてがんの原因が分かった!』という講演動画を掲載しておきますのでぜひご覧ください。