健康

自分で知る骨密度とその方法

人間で大事なのが常に身体を支える骨です。

現在、日本で骨粗しょう症患者は1000万人を超えています。そのうち80%にあたる800万人が女性です。年齢でみると、50歳以上の女性4人に1人が骨粗しょう症ということになります。

骨粗しょう症はすでに皆さんもご存知のようにカルシウム不足により骨がスカスカとなって骨折しやすくなる状態です。高齢になると大腿骨などを骨折し、それが寝たきりの原因となります。また近年で特に多いのが、大腿骨の上端で丸くなっている関節部分の骨折です。ここを損傷すると金属やセラミックで出来た人工骨頭で置換する手術を行わないといけなくなります。この人工骨頭置換手術も年々増えています。

骨の硬さなどあまり気にすることは日常ないと思いますが、骨も肌や髪の毛と同じように新陳代謝を繰り返しています。このバランスが崩れると、骨粗しょう症につながります。

日本骨代謝学会では、骨量が成人値(20歳~44歳)の平均値に対して70%未満になると、骨粗しょう症と判断します。特に問題となるのが閉経後の女性です。女性ホルモンのエストロゲンが大量に分泌されえいる間は骨から必要以上にカルシウムが溶け出さないように働きますが、閉経後はエストロゲンが大いに不足するため、骨量の急激な現象がみられます。

カルシウム1日の摂取量

厚生労働省はカルシウムを1日600mg摂取するように指導しています。しかしこの量では多少不足気味だということが分かってきました。カルシウムが多い食べ物は「煮干し、いわしの丸干しなどの小魚」「ひじきなどの海藻」「牛乳・乳製品」「ゴマや大豆製品」「野菜」と言ったものですが、今の若い人はあまり食しないジャンルかもしれません。

カルシウム以外に必要なミネラル

カルシウムが骨によからカルシウムだけを摂取しておけばいいのか、といえば間違いです。カルシウムの吸収の働きを高めるミネラルにビタミンDが必要です。ビタミンDを多く含む食品は「魚類」「きのこ類」です。

また近年、ケイ素が体内に無いと強靭な強い骨にはならないということがわかっています。
※ケイ素はカルシウムより骨を強くする、米英共同の「フラミンガム研究」から解明

骨密度検査

骨は誰でも大切なことはわかっています。骨粗しょう症という病気も、なんとなくわかりました。では、自分自身の骨の状態は一体どうやって調べればいいのでしょうか?

高齢者の骨粗しょう症が多くなり、今では地方自治体や公共機関で「骨密度検査」を定期的に行っています。費用は1000円~2000円程度でしょう。計測は足や手に超音波を当てて、その場でコンピュータで計測出来るので数分で分かります。

神戸市の場合は、検索で【神戸市 骨密度検査】などで調べれば、骨粗しょう症検診として行っている機関、日にち、会場、費用などすべてがわかります。

➡神戸市骨粗しょう症検診

測定結果の見方(僕の場合の例です)

実際の測定結果の見方を記しておきます。

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測定結果  1494m/sec

これが測定値です。

そして、

%YAM 76%
%AGE 90%

という二項目の表示で見ます。重要なのは%YAMです。%YAMとは若年平均値ということでこれが骨の基準となります。そして%AGEとは同年齢者平均値です。

%YAMが80%以上が理想で合格です。
%YAMが80%~70%は危険信号です。
%YAMが70%未満なら骨粗しょう症です。

これを機会に、ぜひあなたも一度骨密度検査を受けて、自分の骨の状態を把握しておきましょう!

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